3秒の魔法商法

お客が誰もいなくて、いるのは、閑古鳥だけ そんな状態を打開する秘策があります。   それは、忙しい振りをすることです。 暇なお店には、誰も寄り付きません。   しかも、暇な感じは、外から見ていて 分かります。   例えば飲食店なら、窓越しにお客が丸見えなので 誰も入っていない店舗には、近づかない訳です。   だから、暇な店にしたくなければ 忙しい振りをするんです。   日本に初めてファーストフードブームを起こした マクドナルド。   実は、ハンバーガーを手掛けた店は それ以前にもたくさんありました。   本場アメリカから、 鳴り物入りで入ってきた店もあります。   しかし、どれも成功せずに、本国へ引き返しました。   ところが、マクドナルドだけは いろいろな戦略で、ハンバーガーを日本の食べ物にしました。   その戦略の一つに、 アメリカらしさを出さない工夫があります。   例えば、店名。   英語風に言えば、マックダァーナール、なんですが、 これを、3音節に切ってマクドナルドにしました。   この3音節というのが大切なんです。   日本の文はすべて、三五七で区切られます。   これは、日本のDNAに刻み込まれていて なによりも身近に感じるものです。   そして、実店舗で真っ先にやったのが 繁盛しているように見せかけることです。   銀座一号店では、スーツ姿のサラリーマンに 外を向きながら、ハンバーガーを食べさせました。   そう、これ、さくらです。   そうやって、繁盛しているように そして、ハンバーガーが美味しいように とにかく、見せかけた訳です。   とにかく、暇な風に見せない努力です。   次に、科学に基づいた戦略を行いました。   例えば、いらっしゃいませの声掛けは お客が何mに近づいたら言うとか、注文したら、何を言うかとか 世界中のマクドナルドで統一ルールがあります。   ハンバーガーを注文したお客に、 ありがとうございました、とお礼を言って 3秒以内に、ポテトが50円でLサイズになります。 そう、セールスするのです。 これが、3秒の魔法商法です。   笑顔や挨拶で脳がマヒしている3秒間に 無理やりにオファーを入れるのです。   実は、これはものすごい効果を出します。   こうして、人の心理を徹底的に研究した 科学に基づいた戦略をとったおかげで 予想を覆すような一大外食産業になったのです。   忙しい店舗にしたいなら 忙しいように見せかけること これをお忘れなく。   マクドナルドで取り入れられた 人の心理を活用した戦略の具体例は この本に詳しく書いてあります。 ⇒ 脳科学マーケティング 100の心理技術   こういう事例を、しっかり学ぶと 繁盛している店がしているあのことが 実は、そういう訳だったのかと納得できます。
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